- コラム
決済代行会社は、審査なしで導入出来るのか? 審査項目やフローも解説していきます
決済代行会社の利用を検討中のEC事業者様のなかには、審査を通過出来るか不安だったり、審査期間がネックで申し込みをためらっていたりする人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、決済代行会社を審査なしで導入する方法があるのか、審査でチェックされる項目や審査フローについて解説していきます。本記事を読めば、決済代行会社で実施される審査への苦手意識が改善されるので、ぜひ参考にしてみてください。
決済代行とは
決済代行とは、クレジットカード決済や銀行振込、コンビニ決済、キャリア決済などのさまざまな決済手段の導入や運用を、事業者様の代わりに行ってくれるサービスのことです。
本来、決済手段を導入する際は、各サービスを提供している機関と個別で契約しなければならず、導入する決済システムが増えるほどに、EC事業者様が負担する導入・管理にかかる手間やコストが増加してしまいます。
しかし、決済代行を利用すれば、複数の決済手段の導入や管理を一本化出来て、EC事業者様の負担を大幅に軽減出来ます。EC事業者様は、決済代行会社とのやりとりのみで済むため、複数の決済手段を導入したい場合でも、別の業務に支障をきたすリスクを抑えることにもつながるのです。
決済代行会社を審査なしで導入する方法はある?
決済代行会社を利用したい場合は、厳格な審査をクリアしなければなりません。審査では、経営実績も評価基準に組み込まれているため、小規模店や新店舗は審査を通過しづらいのも大きな問題となるでしょう。
ここからは、審査を通過出来るか不安な事業者様に向けて、審査なしで導入出来る決済代行会社についてご紹介します。
ペイパル決済
審査なしで決済代行会社を利用したい人へ、最初におすすめしたいのが、無審査で導入可能なアメリカのクレジットカード決済代行会社「ペイパル決済」です。
ペイパル決済では、PayPalアカウントに登録されたカード情報や銀行口座をもとに決済が完了する仕組みを採用しています。インターネット上からアカウントの作成さえ済ませれば、免許証や保険証などの本人確認書類を提出するだけで利用出来るお手軽さも魅力のサービスです。
一般的な決済代行会社は導入までに約2ヶ月かかりますが、ペイパル決済なら、本人確認書類の提出から、認証コードが郵送されてくるまで約2週間で手続きが完了します。無審査で導入出来ることを考慮すれば、小規模な会社やワケありな業種の人でも導入しやすい方法といえるでしょう。
ただし、最近はアダルトサイトや出会い系サイト、情報商材などレギュレーション上、問題になる業種では、いきなり口座が凍結されたり、決済が出来なくなったりするとよく聞かれます。この辺りは、外資系企業らしくドライに行ってきますので上記の業種の方は注意が必要です。小規模で一般的な通販の方におすすめする決済代行会社です。
Stripe(ストライプ)
2016年にアメリカから上陸した、Stripe社が運営する決済代行サービス「Stripe(ストライプ)」もおすすめです。
ストライプは他社で実施されているような審査がなく、会社の登記番号や電話番号、銀行口座の情報などを登録するだけで、短時間で決済手段を導入出来ます。公式サイトでアカウントを作成したあと、承認が求められますが、基本的に即時完了されるため、スピーディーにサービスを利用することが可能です。こちらもアダルトサイトや出会い系サイト、情報商材などレギュレーション上、問題になる業種ではなどは受け付けてくれないので一般的な通販の方におすすめする決済代行会社です。
Square(スクエア)
すぐに決済手段を導入したい人には、2013年にアメリカから上陸した決済代行会社「Square(スクエア)」もおすすめです。
スクエアは審査なしではありませんが、最短当日に審査結果が反映されるため、導入スピードを求める人に向いています。Square専用の決済端末と、スマートフォンまたはタブレット端末があれば導入出来て、決済端末購入から到着までが最短翌日、早ければ2日〜3日で決済システムを利用出来るでしょう。
三井住友カードと業務提携しているのも特徴的で、三井住友銀行の口座を持っていれば、最短で翌日に入金も可能になるなど、とにかく急いで決済システムを導入したいEC事業者様におすすめの方法といえるでしょう。
最近では、上記の2社より審査が厳しいと言われています。やはり三井住友カードのグループ会社とも言えますので当然三井住友カードと同等の審査が行われるようになってきたのでしょう。
クレジットカード決済の導入は審査が必要
決済代行会社は審査なしの場合もありますが、クレジットカード決済を導入するためには、「加盟店審査」を必ずクリアしなければなりません。
加盟店審査では、加盟店として十分な能力があるかを、信用情報や資金繰りなどの金銭面の調査から判断されます。売上が少ない会社は審査落ちになる可能性が高いため、小規模なネットショップを抱えるEC事業者様にはハードルが高い審査といえるでしょう。
ただし、クレジットカード決済の導入時の審査は、クレジットカード会社と直接契約を結ぶか、決済代行会社を通じて加盟店契約を結ぶかによって、通過の難易度が大きく異なります。業歴が浅く、知名度が足りない、個人事業主や中小事業者であれば、比較的審査をクリアしやすい決済代行会社を利用するのがおすすめです。
決済代行会社の審査フロー
ここからは、決済代行会社を利用する際、どのような手順で審査が行われるのか順を追ってご紹介します。
①決済代行会社に問い合わせる
最初に、決済代行会社へ直接問い合わせて、資料請求を行います。
②決済代行会社のヒアリングを受ける
問い合わせ後、決済代行会社の担当者のヒアリングを受け、導入したい決済手段システム要件などについて話し合いましょう。後日、決済代行会社から、申込書と一緒にヒアリング結果に沿った見積が送付されるので、初期費用や月額費用など、どのくらいの費用が発生するかを確認してください。
③決済代行会社に申し込む
決済代行会社から送付された申込書を記入し、必要書類とともに提出して手続きを進めましょう。提出する書類として「加盟店申請書」や「取扱商品説明資料」「取扱免許証」などが必要なので漏れがないように確実に届けてください。
④審査が行われる
申込内容をもとに、決済代行会社側でEC事業者様についての審査が行われます。決済代行会社とは別で、導入する決済機関ごとでも審査が行われるため、申し込みから1ヶ月以上かかることも珍しくありません。
⑤運用を開始する
審査を無事クリア出来たら、決済代行会社から決済手段の設定内容について通知され、接続テストの完了後に運用を開始出来ます。
決済代行会社の審査で見られる項目
決済代行会社の審査では、業種や提供サービス内容など、さまざまな項目をチェックされます。決済代行会社の審査で見られる代表的な項目を確認しておきましょう。
業種
決済代行会社の審査では、どのような業種であるかを通過するための重要な指標とされています。
<審査NGとされやすい業種>
- アダルト
- 情報商材
- ギャンブル関連
- 出会い系サイト
- 訪問販売
- エステ
- 英会話教室
- クラウドファンディング など
- ファーマシー
- チケット販売
- オンラインスクール
このように、公序良俗に反する恐れがある場合や、エステや寄付などの業種では、審査落ちしやすい傾向にあります。
取り扱いサービスや商品
業種だけでなく、取り扱うサービスや商品によっても、審査落ちする可能性があるのも特徴的です。審査NGとされやすいサービスや商品の例をピックアップしてみました。
<審査NGとされやすいサービスや商品>
- 浄水器
- 情報商材
- 温水器
- 絵画
- 羽毛布団
- 医療器具
- 宝石 など
- 金券
- 医薬品
- サプリ
このように、公序良俗に反する恐れがあるサービスや商品のほか、医療器具や羽毛布団を取り扱っている場合も審査落ちしやすい傾向にあります。
経営実績
経営実績の豊富さも審査においてチェックされやすいポイントの1つです。とくに、直接対面することがないEC事業者様の場合、トラブルにつながるリスクを懸念して、経営実績がどれくらいあるかを重視されるケースが多いです。
立ち上げたばかりの事業やECサイトで申請しても、審査を通過しづらいため、スムーズに決済システムを導入したいなら、事業の経営実績を積んでから申し込むのも1つの方法でしょう。
ECサイト有無や備え付けられているシステム
ECサイトの有無や、備え付けられているシステムが充実しているかについても、審査においてチェックされます。
ECサイトがない場合は、決済機関にてサービス内容の確認がとれないため、審査を行うことが出来ません。また、審査において、決済を完了するまでの導線が用意されているかも重要なポイントです。ECサイトが開設されており、かつカート機能が備え付けられていれば、決済機能の準備が済んでいると判断され審査を通過しやすいでしょう。
特定商取引法に基づく表記の有無
取り扱うサービスや商品にかかわらず、決済手段を導入する際は、審査を通過するために「特定商取引法に基づく表記」が必要です。記載されているサイトのURLやキャプチャ画像を提出しておけば、審査を通過出来る可能性が高まるでしょう。
決済代行会社を導入するなら「SUIクレジットサービス」がおすすめ
導入時の審査が気になるEC事業者様には、加盟店審査が最短1日で完了するうえ、様々な業種に対応可能な「SUIクレジットサービス」の利用がおすすめです。
SUIクレジットサービスは、代行会社の中でも比較的、取り扱い業種が広く、出会い系サイトや一部のアダルト業種でも取り扱い可能です。
また、SUIクレジットサービスでは、カード情報を守る国際セキュリティ基準「PCI-DSS」に完全準拠した、安心安全のクレジットカード決済システムを導入出来ます。PCI-DSSとは、クレジットカード決済を安全に利用出来るよう、国際カードブランドのAmerican ExpressやDiscover、JCB、Mastercard、VISAの5社が共同で策定した国際セキュリティ基準のことです。
SUIクレジットカードサービスであれば、国際セキュリティ基準の「PCI-DSS 3.2.1」に完全準拠しているため、個人情報の漏洩や不正利用のリスクを抑えてクレジットカード決済を導入出来ます。これから決済代行の利用を検討中のEC事業者様は、ローリスクからハイリスクまで幅広い業種にも対応していてセキュリティの高い「SUIクレジットサービス」をぜひご検討ください。
▼関連記事
まとめ
今回は、決済代行会社を審査なしで導入する方法や審査でチェックされる項目、審査フローについて解説してきました。
決済代行は、決済手段の導入や運用の手間を大幅に削減出来る反面、審査の際、業種や取り扱うサービス・商品、経営実績などの条件が求められるため、申し込みをためらうEC事業者様が多いです。
そこでおすすめしたいのが、他社で審査NGとされやすい業種やサービスでも導入出来る可能性が高い決済代行「SUIクレジットサービス」です。SUIクレジットサービスなら、加盟店審査が最短1日からとスピーディーで完了するうえ、初期費用を大幅に抑えられます。
新しい決済手段の導入を検討中で、決済代行会社の審査にかかる時間や手間を懸念しているEC事業者様は、SUIクレジットサービスに一度お問い合わせください。