- コラム
アプリ課金とは?課金方式や種類、メリット・デメリット
これからアプリのリリースを検討している事業者様のなかには、アプリで収益を得る仕組みを明確に理解できていない人もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、アプリのリリースで無視できない「アプリ課金」について解説していきます。「アプリ課金とは?支払い方法の種類やメリット・注意点などを押さえよう」では、アプリ課金の種類や方式、アプリ内課金とアプリ外課金のメリット・デメリットについて書きましたが、ここでは、さらにアプリ課金を導入する際に、おすすめの決済代行会社についても紹介していきます。
アプリのリリースによって、どうやって収益を得られるのか、その仕組みを知りたい事業者様は、ぜひ参考にしてみてください!
アプリ課金とは
アプリ課金とは、Apple StoreやGoogle Playストアでダウンロードしたアプリを利用していくうえで、有料のサービスを受ける際に追加料金を支払うことを指します。たとえば「app内課金あり」の表記があるアプリ内では、有料のコンテンツやサービスなどが販売されており、アプリ課金を行わなければ利用自体ができません。
<アプリ課金で購入可能なもの>
- コンテンツサービス
- 追加機能
- 制限解除 など
アプリ課金は、有料版・無料版を問わず、基本的にすべてのアプリで発生する可能性があります。なお、ダウンロードする際に料金が発生する「有料版アプリ」と、アプリを利用していくうえで追加料金が発生する「アプリ課金」は異なるものなので注意しましょう。
アプリにおける課金方式は2つ
アプリにおける課金方式は、大きく分けると「アプリ内課金」と「アプリ外課金」の2つです。アプリ内で料金を支払う点は共通ですが、収益性や利便性などが異なるため違いを理解して導入するようにしましょう。
課金方式①:アプリ内課金
アプリ内課金とは、追加コンテンツや追加機能などの決済が、アプリのなかで完結する課金方式のことです。
<アプリ内課金の例>
- ゲームアプリ内のアイテムを購入
- メッセージアプリ内のスタンプを購入 など
アプリ内課金では、Apple StoreやGoogle Playストアの決済システムを利用することになるため、事業者様はシステム構築の手間や費用を大幅に削減することが可能です。iOS・Androidともに、アプリ内課金では、以下の決済手段に対応しています。
<アプリ内課金の決済手段>
- クレジットカード
- ギフトカード
- キャリア決済
なお、アプリ内課金が求められる可能性があるアプリでは、ダウンロードする際に「app内課金あり」「アプリ内課金あり」の表記がされています。
課金方式②:アプリ外課金
アプリ外課金とは、アプリ内に自社サイトのリンクを貼るなどして、ユーザーを決済用ページに移動させることで、アプリ外で決済を行う課金方式のことです。アプリ外課金では、プラットフォームに手数料を支払う必要がなくなるため、費用を抑えて決済システムを導入できます。
ただし、アプリ内で課金ができない仕組み上、利便性の低下につながり、外部サイトでの手続き中にユーザーが離脱してしまうリスクが発生してしまいます。また、事業者様が自身でゼロから決済システムを構築したり、セキュリティ対策をとったりする手間や費用がかかってしまう点にも注意が必要です。
アプリ課金の種類
アプリ課金は、アプリ内課金とアプリ外課金にわかれたうえで、さらに4つの課金タイプに分類されます。ここからはアプリ課金の4種類の課金方式について解説していきます。
種類①:消耗型
消耗型のアプリ課金とは、アプリ内で使用するアイテムや通貨を購入する際に用いられる課金方式です。
<消耗型課金方式で購入できるもの>
- ゲーム内通貨
- スタミナ補充のためのアイテム
- ガチャを回す用のアイテム
- 武器の交換用アイテム など
1回使うだけでアイテムなどが消滅する使いきりタイプの課金方式のため、2回目以降を使用したい場合は、再度課金して購入し直さなければなりません。
種類②:非消耗型
非消耗型のアプリ課金とは、一度購入すればアプリ内で永続的にサービスを受けられたり、追加機能が適用されたりする課金方式のことです。
<非消耗型課金方式で購入できるもの>
- アプリの追加機能
- 電子書籍や広告の非表示機能
- 写真加工の追加フィルター など
このように、無料版アプリでは利用できない、便利な追加機能や制限を開放するために非消耗型課金方式が採用されています。一度課金を行えば、アプリに紐付けされたアカウントで引き継げるため、アプリを再ダウンロードしたり、スマホを機種変更したりした際にも、再度購入し直す必要がないケースがほとんどです。
種類③:自動更新サブスクリプション
自動更新サブスクリプションのアプリ課金とは、1ヶ月や半年、1年など長期的にサービスを受けたい場合に、継続的かつ自動で支払い手続きが完了する課金方式です。一度決済を済ませれば、期間が過ぎてもユーザーが解約しない限り、ほとんどのケースで永続的に契約が更新されます。
<自動更新サブスクリプション方式で利用できるもの>
- 動画配信サービス
- 音楽配信サービス
- 電子書籍読み放題サービス
- 家計簿アプリの追加機能
- メモアプリのデータ容量の上限アップ など
このように、動画の見放題や音楽の聴き放題、書籍の読み放題などのサービスで用いられることが多い課金方式といえます。課金が長期化する傾向が強いため、最初の1ヶ月間などをトライアル期間として、無料で利用できる仕組みを採用しているサービスが多いのも特徴的です。
種類④:非自動更新サブスクリプション
非自動更新サブスクリプションのアプリ課金とは、一定期間のみサービスを受ける場合に適用される期間限定の課金方式です。
<非自動更新サブスクリプションで購入できるもの>
- 期間限定のコンテンツやサービスの利用のシーズンパス
- ゲームコンテンツを自由にプレイできるシーズンパス
- 動画配信の期間限定の閲覧権利
- ソフトウェアの期間限定利用 など
事前に設定された期間内であれば、これらのサービスを受け続けることが可能ですが、自動更新はされないため、契約期間を過ぎれば利用できなくなってしまいます。解約し忘れを防止できるメリットがある反面、サービスを継続利用したい場合には、その都度購入手続きの手間が発生してしまうデメリットもあります。
アプリ課金のメリット
ここからは、アプリ課金のメリットを「アプリ内課金」と「アプリ外課金」ごとに分けて紹介していきます。
アプリ内課金のメリット
アプリ内課金の主なメリットは以下の2つです。
決済システムを導入しやすい
アプリ内課金では、Apple StoreやGoogle Playストアなどのシステムを利用して決済を行うことになるため、事業者様はゼロから決済システムを構築する必要がなくなり、手間と費用の負担を大幅に軽減できます。
売上につながりやすい
決済がアプリ内で完結するアプリ内課金は、ユーザーの離脱率の低下にもつながり売上アップが期待できます。決済の手間が面倒で課金を断念するユーザーを増やさないためにも、アプリが紐づくプラットフォーム内で簡単に決済を行えるアプリ内課金の導入は有効です。
アプリ外課金のメリット
アプリ外課金の主なメリットは以下の2つです。
費用を抑えられる
外部サイトで決済を行うアプリ外課金であれば、Apple StoreやGoogle Playストアのプラットフォームに手数料を支払う必要がなくなるため、費用を抑えられます。また、プラットフォームの料金設定ではなく、自社で自由にアプリの価格を決められる点も、費用を抑えるきっかけにつながる可能性があるでしょう。
決済手段の自由度が高い
アプリ外課金では、Apple StoreやGoogle Playストアのプラットフォームの方式に従う必要がなくなるため、事業者が自由に決済手段を選べます。多くの決済手段に対応できれば、幅広いユーザーが課金しやすい環境が整い、売上アップが期待できるでしょう。
アプリ課金のデメリット・注意点
続いては、アプリ課金のデメリット・注意点についても「アプリ内課金」と「アプリ外課金」に分けて紹介していきます。
アプリ内課金のデメリット・注意点
アプリ内課金のデメリット・注意点は以下の3つです。
手数料が発生する
アプリ内課金の場合、Apple StoreやGoogle Playストアのプラットフォームの決済システムを利用するために、約5〜30%の手数料を支払う必要があります。
決済手段が限られる
アプリ内課金では、Apple StoreやGoogle Playストアで事前に用意された決済手段しか選択できず、一部のユーザーは課金自体ができない可能性があります。また、自由に決済手段を増やせないこともデメリットといえるでしょう。
料金を自由に設定できない
アプリ内課金では、Apple StoreやGoogle Playストアで事前に設定された料金を基準に販売することになるため、事業者が自由にアプリ課金の料金を設定できません。好きなタイミングで料金を安くしたり高くしたりすることができないだけでなく、プラットフォームの都合により、強制的に価格が変動せざるを得ないリスクも出てきます。
アプリ外課金のデメリット・注意点
アプリ外課金のデメリット・注意点は以下の3つです。
決済システムの導入がしづらい
アプリ外課金の場合、事業者が自社で決済システムを構築する必要があるため、アプリ内課金よりも導入に手間や費用がかかってしまいます。予算が少ない場合は、決済システムを自社で構築する費用と、アプリ内課金で発生する手数料を比較し、納得したうえで導入を決めるとよいでしょう。
ユーザーの離脱リスクが高まる
外部サイトに移動して決済を行うアプリ外課金の場合、口座情報の入力などの手間が新たに発生してしまうため、手続きを面倒に感じたユーザーが離脱する可能性が出てきます。アプリ外課金を採用するのであれば、ユーザーの使い勝手も考慮して、スムーズに決済を行える決済システムを導入することが大切です。
セキュリティ面に不安がある
事業者様が自社でゼロから決済システムを構築する場合、Apple StoreやGoogle Playストアよりもセキュリティ性を高めるには、高額な費用がかかる可能性が高いです。予算が少ない事業者様がアプリ外課金を採用する場合は、セキュリティ面に不安が出てくるリスクがある点に注意しましょう。
決済代行「SUIクレジットサービス」の導入を検討しよう
アプリ外課金は、決済ページへの移動や、決済情報の登録などの動線が増えるなどで、ユーザー離脱を招くおそれがありますが、手数料を抑えたい事業者様には最適の決済方法です。
ただし、アプリ外課金を導入するにあたり、独自で決済システムを導入することがネックになっている事業者様も多いでしょう。アプリ外課金を採用したい場合は、決済代行「SUIクレジットサービス」の導入がおすすめです。
SUIクレジットサービスは、カード情報を守る国際セキュリティ基準「PCI-DSS」に準拠しているため、安心してアプリ外課金で決済が行えます。
「PCI-DSS Ver.3.2.1」に関する詳しい内容は、以下の記事で確認できます。
一般的に、新しい決済システムを導入する際は、初期費用として数万円のコストがかかることが多いです。しかしSUIクレジットサービスでは、初期費用が格安のため、数多くの事業者様が契約しています。
また、MastercardやVISA、AmericanExpress、JCBなどの主要クレジットカードブランドに対応していることはもちろん、決済に使える事業者様の専用の銀行口座を簡単な手続きで作成することが可能です。
通常、審査から導入までに約1.5〜3ヶ月の期間が必要ですが、SUIクレジットサービスでは審査に通過すれば、最短当日から決済システムを利用できるお手軽さもおすすめしたいポイントです。事業者様が各カード会社と契約手続きを行う必要はなく、事務処理に手間がかかることもありません。
さらに導入後は、無料で使えるオンライン決済管理画面を提供しており、アプリの日々の売上や月ごとの売上、売上推移のデータ抽出などを簡単に確認できます。アプリをリリースする際の決済方法で悩まれている事業者様は、決済業20年以上の実績を誇る、安心・信頼の弊社サービスSUIクレジットサービスを検討してみてください。
まとめ
今回は、アプリのリリースを検討中の事業者様に向けて、アプリ課金の方式や種類、メリット・デメリットについて解説してきました。
アプリ課金は、大きく分けてアプリ内課金、アプリ外課金の2つにわけられます。アプリ内課金は、決済システムを導入しやすく売上につながりやすい反面、プラットフォームに支払う手数料がかかったり、決済手段や料金を自社で自由に決められなかったり、というデメリットがあります。
一方、アプリ外課金は、決済手段の自由度が高く、プラットフォームに支払う手数料が不要になるため、費用を抑えたい事業者様におすすめできる決済方法です。ただし、決済システムをゼロから導入する必要があったり、セキュリティ面に不安があったりと気になる点もあります。
そこでおすすめしたいのが、決済業20年以上の実績を誇る、安心・信頼の弊社サービス「SUIクレジットサービス」です。SUIクレジットサービスであれば、審査が最短1日で完了するうえ、ほかの決済代行業者で断られたり、申し込みができなかったりした事業者様でも幅広く対応することが可能です。
ゼロから決済システムの導入を検討中の事業者様は、手続きの手間を減らして、確実な入金が見込める決済代行会社「SUIクレジットサービス」に一度お問い合わせください!