- コラム
事前決済(前払い決済)とは?選び方や仕組み、メリットを徹底解説!

コロナ禍によって広く普及したものとして「キャッシュレス化」と「事前決済」の2つが挙げられます。事前決済はネットショッピングなどでも多く利用されてきましたが、近年は飲食店などでの予約配達注文で利用されることも多いです。
今回は事前決済について、仕組みやメリットだけでなく、導入前に確認しておきたい注意点、事前決済システムを選ぶポイントについても詳しく解説していきます。
事前決済とは
事前決済とは、商品の購入を予約する際に支払いを完了させておく、という決済方法です。つまり、予約した商品を受け取る前に、支払いを事前に完了させてから商品を受け取ることになります。
事前決済の仕組み
事前決済の仕組みと、商品を受け取るまでの流れは以下のとおりです。
- ウェブサイトやアプリ上で商品を予約し、クレジットカード・電子マネー・QRコードなどを利用して支払いを完了
- 店舗から商品が配送される、またはお客様が店舗へ訪問し商品を受け取る
- 取引完了
事前決済の導入により、お客様側としては商品の受け取りや会計で長い列に並ぶ必要がなく、店舗側も集客のアップにつながるなどたくさんのメリットが生まれます。
事前決済を導入するメリット

事前決済は、お客様と店舗側の両方にメリットがある決済システムであり、実際に導入している店舗や事業者は多いです。それでは、事前決済の主なメリットを改めてご紹介していきましょう。
顧客層の幅が広がる
訪日外国人旅行者など日本語でのコミュニケーションに不安を感じるお客様でも、事前決済システムの導入で売上につなげることが可能となります。
政府観光局によると、コロナ禍における海外からの入国規制が緩和されたことにより、訪日外国人旅行者数はコロナ禍前の約6割まで回復しています。ホテルや飲食店など、訪日外国人旅行者が利用する店舗で事前決済を導入すれば、このようなインバウンド需要を取り込みやすくなります。
業務効率が改善される
お客様が事前決済をしてくれることで、店頭での会計作業が不要になります。その時間とエネルギーをほかの接客などに充てることができますので、業務効率が上がるだけでなく、顧客満足度のアップにもつながります。
無断キャンセル(No show)される心配がない
経済産業省の調査(2018年)によると、飲食業界での無断キャンセルによる被害額は年間約2,000億円にも上るとされています。後払い方式で商品の予約を受けたにもかかわらず、お客様が商品の受け取りに表れず無断キャンセルとなった場合、店舗側が商品代や梱包材、スタッフの人件費などが無駄になってしまうのです。
事前決済を採用した場合には、予約の時点で支払いも完了していますので、店舗が損害を被ることを避けられます。
事前決済導入前に確認したい注意点

多くのメリットをもたらす事前決済システムですが、実際に導入する際には注意したいこともあります。事前決済システムはお金を扱うものであることから、お客様と店舗側の双方が納得して取引を行えるようにするためにも、以下の3つの注意点を押さえておきましょう。
キャンセルポリシーを必ず決める
お客様側としては、商品購入の予約後に、事情によりやむなくキャンセルする必要が出てくることもあるでしょう。店舗側にとっては無断キャンセルが予防できるのは嬉しい点ですが、お客様にとってまったくキャンセルできる余地がない、というのは少々不公平感があるものです。そこで、お客様からの信頼感を得るためにも、無料キャンセルができる期間やキャンセル料、返金方法などを必ず決めて、明確にわかるようにしておきましょう。
無料キャンセルができる期間が短すぎたり、キャンセルの手続きがわかりにくかったり、キャンセル料が高額すぎたりすると、集客率の減少につながります。その点も気を付けましょう。
導入費用や運用コストなどの費用がかかる
事前決済を導入する場合は、予約管理システムに加えて決済代行サービスの契約も行う必要があります。決済代行サービスを提供している会社はたくさんあり、導入費用や月々の運用コストも各社さまざま異なります。
また、申し込み後に審査もありますので、契約そしてシステムの稼働までにしばらく時間がかかることも少なくありません。この辺りを見越して、できるだけ早めに決済代行サービス会社を選ぶことをおすすめします。
セキュリティ対策を万全にする必要がある
事前決済では、ウェブサイトやアプリ上で商品を予約し、クレジットカード・電子マネー・QRコードなどを利用して手間なく支払いができるのがメリットではありますが、その分セキュリティ対策もしっかりしておかなければなりません。
とくに利用率が一番高いクレジットカード決済では、ウェブ上での番号盗難やスキミングなどによる不正利用の被害が跡を絶ちません。
また、クレジットカード番号の漏洩による不正決済が最も多く発生しています。
クレジットカード番号の漏洩リスクを減らす為にPCI‐DSSに完全準拠している決済会社を選びましょう。
クレジットカードなどの不正利用を防ぐためにも、セキュリティ対策をしっかりしている決済代行サービス会社を選ぶようにしましょう。
事前決済システムを選ぶポイント

事前決済サービスの提供会社は数多くあります。契約先を選ぶ際には、次の3つをすべてクリアしているかどうかを基準にしてください。
①セキュリティ・安全性
事前決済サービスにおけるセキュリティの高さを比較する際には「PCI‐DSSの認定を取得しているかどうか」がポイントになります。
「PDI‐DSS(Payment Card Industry Data Security Standard)」とは、クレジットカードの会員データを安全に取り扱うことを目的として定められた、クレジットカード業界のセキュリティ基準です。運営と管理は、VISAなど国際カードブランド5社が共同設立したPCI‐SSCが行っています。
②実績の豊富さ
事前決済サービスには、ある業種に特化したシステムなどそれぞれ異なる特徴があります。しかし幅広い業種に対応している事前決済サービスでも、基本的には十分な機能を備えているものがほとんどです。そこで確認したいのが「実績の豊富さ」です。
弊社の決済代行システム「SUIクレジットサービス」は20年以上の実績を持っていますので、初めて導入される事業主の方にも安心してご利用いただけます。
③使いやすさ
営業での会計作業は頻繁に行うものですので、事前決済を導入する場合にも「使いやすいかどうか」に重点を置く必要があります。お客様も店舗側も直感的に使えるようなシステムの方が、ストレスなく使い続けることが可能となるでしょう。
決済代行サービスなら「SUIクレジットサービス」がおすすめ
弊社の「SUIクレジットサービス」は「最短1日審査」などの特徴を持つ決済代行サービスです。また、国際基準の最新バージョン「PCI‐DSS Ver.3.2.1」を採用していますので、国際的なセキュリティ水準を保持しています。セキュリティ面についても安心で、20年の豊富な実績もあり、各種費用も抑えられる「SUIクレジットサービス」をぜひご検討ください。
「PCI-DSS Ver.3.2.1」に関する詳しい内容は、以下の記事で確認できます。
まとめ
事前決済システムの導入は、お客様と店舗側の双方に多くのメリットをもたらします。しかしそのメリットを受け続けるためには、高いセキュリティ性を持ちながらも使いやすく、費用も抑えられる事前決済システムを選ぶことが大切です。数ある決済代行サービスのなかから選ぶなら、弊社の「SUIクレジットサービス」がおすすめです!