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カゴ落ちとは?EC事業者が知っておくべき原因と対策を徹底解説していきます

EC事業者にとって悩みのひとつが「カゴ落ち」です。カゴ落ちは、利用者が商品をカートに入れたにもかかわらず購入しないことで、別名「カート放棄」とも呼ばれています。カゴ落ちは売上を大きく左右するため、EC事業者にとってカゴ落ち対策は必須です。
そこで今回は、EC事業者が知っておくべきカゴ落ちの原因と対策についてお伝えします。
カゴ落ちとは
カゴ落ちは、EC決済サイトを訪れた利用者が商品をカートに入れたまま購入せず、サイトを離れることです。一度は商品をカートに入れていることから、カゴ落ちの原因を知り購入へのひと押しがあれば、買ってもらえる可能性が高まります。
カゴ落ちが発生する主な原因

カゴ落ちが発生する主な原因は、以下の7つです。
- クレジットカード情報登録の面倒さ
- 利用したい決済手段対応の有無
- 送料や手数料の高さ
- 新規でアカウントを登録する面倒さ
- 合計金額が想定より高かった
- エラーやクラッシュなどの発生
- 返品ポリシーなどの規約に不安がある
ひとつずつ原因について見ていきましょう。
クレジットカード情報登録の面倒さ
1つ目は、クレジットカード情報登録が面倒なことです。ECサイトでショッピングをしている人のなかには、電車やバスでの移動中に利用している場合があります。そうすると、決済のために電車やバスでクレジットカードを出す必要があり、あとで決済しようと忘れて結局カゴ落ちするケースが考えられます。
また、セキュリティを懸念して、インターネット上でクレジットカード情報を入力・登録したくない場合もあるでしょう。
利用したい決済手段対応の有無
2つ目の原因は、利用者が希望する決済手段の有無です。たとえば、クレジットカード決済のみに対応したECサイトの場合、クレジットカードを持っていない人は決済ができません。利用者にとっては、自分が希望する決済手段がなければ他のECサイトで購入すればよいだけなのです。
送料や手数料の高さ
3つ目のカゴ落ちの原因は、送料や手数料の高さです。商品を購入しているときは、追加費用のことを忘れがちです。しかし、決済の段階になって送料や手数料の追加費用に気づき「合計料金が高いからやめよう」と離脱するケースがあります。
新規でアカウントを登録する面倒さ
4つ目の原因は、新規アカウント登録が面倒な点です。次回の購入につなげるために、新規アカウント登録が必要なECサイトは多いです。
しかし、利用者にとってアカウント登録は面倒な作業であり、心理的ハードルが高まります。また、初めてのECサイトに個人情報を入力するのが不安な人も多いため、新規アカウント登録により離脱することもあるのです。
合計金額が想定より高かった
5つ目の原因は、合計金額が想定より高かった場合です。ECサイトで商品を購入する際は、送料や手数料などの追加費用がかかります。
しかし、購入段階では商品代金しか表示されず、合計金額はわかりません。そのため、決済ページになって合計金額を知り、想定以上の高さに購入に至らない場合があります。
エラーやクラッシュなどの発生
6つ目は、サイトのエラーやクラッシュなどが原因のカゴ落ちです。商品を選んでいる途中にエラーが発生しページが落ちた際「またエラーになるかも」という思いから同じECサイトには戻らない場合があります。
返品ポリシーなどの規約に不安がある
7つ目の原因は、返品ポリシーや規約に不安がある場合です。ECサイトの利用者は、返品ポリシーや規約を読んでいる人も多くいます。
しかし、返品ポリシーが提示されていなかったり、誤字脱字が多かったりすると、ECサイトへの不信感が高まりカゴ落ちにつながるのです。
EC事業者がすべきカゴ落ちの対策

カゴ落ちの原因がわかったところで、EC事業者ができるカゴ落ち防止の対策を6つご紹介します。
- 決済手段を増やす
- 送料などを見直す
- 会員登録の手間を減らす
- 合計金額が見えるように改善する
- 決済代行業者によって決済成功率が変わる
- セキュリティについて明示し信頼を得る
ひとつずつ対策について説明していきます。
決済手段を増やす
多彩な決済手段を用意することで、カゴ落ち防止が期待できます。ECサイトに導入される主な決済手段には、以下のようなものがあります。
- クレジットカード決済
- コンビニ決済
- キャリア決済
- 銀行振込
- 電子マネー決済
- 代金引換
- 後払い決済 など
利用者が多いクレジットカード決済はもちろん、クレジットカード決済を持たない若年層や、クレジットカード登録に抵抗がある人は、キャリア決済や電子マネー決済など多彩な選択肢を用意するのがよいでしょう。
送料などを見直す
送料などの追加費用が原因でカゴ落ちをしている場合は、送料の見直しを検討してみましょう。たとえば、〇〇円以上は送料無料にしたり、期間限定で送料無料キャンペーンを実施したりする方法があります。
送料無料なら、ついで買いにもなり売上がアップする可能性もあるでしょう。送料無料の点をわかりやすいところにアピールすることが大切です。
会員登録の手間を減らす
会員登録は利用者の心理的ハードルが高いため、このハードルを低くすることでカゴ落ち防止が期待できます。入力フォームを少なくし、会員登録方法を簡単にして手間を減らしましょう。
また、会員登録をせずに購入できる選択肢をつくるのもひとつの方法です。とくに、初めて利用するECサイトでは会員登録をしたくない人もいます。そのような人には、会員登録なしで購入できる方法は効果的です。
合計金額が見えるように改善する
合計金額が想定より高くてカゴ落ちするなら、決済前に送料や手数料などの追加費用がわかるように改善しましょう。
ショッピングカートに商品代金と追加費用の合計金額がわかれば、決済段階になって離脱する可能性が低くなり、カゴ落ちの抑制につながります。
決済代行業者によって決済成功率が変わる
EC事業者が自分で各決済会社と契約をするのは時間と手間がかかるため、決済代行業者を利用するのが一般的です。しかし、決済代行業者によって決済の成功率に大きな差があるのをご存じでしょうか。
たとえば、代行業者によっては楽天カードはすべての決済が失敗することもありますし、利用できるカードブランドがまちまちでカゴ落ちする場合があります。決済の成功率が高い決済代行業者を選ぶことも、カゴ落ち防止のひとつなのです。
セキュリティについて明示し信頼を得る
ECサイトを利用する際は、クレジットカード情報や個人情報の入力をする必要があります。しかし、とくに個人運営や小規模のECサイトでは、個人情報の流出を懸念し、セキュリティが不安なECサイトでの購入をためらう人も多いです。
実施しているセキュリティ内容をサイトに明示し、利用者の信頼を得ることが大切です。
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まとめ
ECサイトのカゴ落ちについてお伝えしました。カゴ落ちはご紹介した7つの原因により発生します。商品自体は魅力があり、一度カートに入れているにもかかわらず、会員登録の煩わしさや限定的な決済手段、追加費用がわかりにくさなどにより、サイトを離脱してしまいます。
EC事業者は自社ECサイトを見直し、状況にあわせた改善を行うことが大切です。